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相続人が困らないように!デジタル遺品の整理のすすめ

2021.09.15 | お知らせ

   高齢者でもパソコンやスマートフォンを日常的に使うことが多くなっている昨今、『デジタル遺品』の
問題が注目を集めています。デジタルデータの状態では、被相続人のネット上の金融資産や各種
サービスのアカウントなどの存在を相続人が把握しづらく、相続が適切に行われないなどの事態が
発生します。そこで今回は、デジタル遺品に関する注意点などを解説します。

デジタル遺品にはどのようなものがあるのか

   デジタル遺品とは、亡くなった人がパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器のなかや、
クラウド上に保存していたデータ等のことをいいます。
デジタル遺品にはさまざまなものがあり、たとえば以下のようなものがあげられます。

●オンラインサービスのIDやパスワード
●ネット銀行やネット証券の取引データ
●ネットショッピングの利用履歴
●SNSのアカウントや投稿データ
●友人・知人の連絡先
●メールやチャット等のやりとり
●写真や動画
●日記やメモ

 近年では、デジタル機器でさまざまな情報を管理するのが当たり前ですから、個人情報や
プライベートな情報が非常に多く残されています。
デジタル機器を処分する前に、遺族はこれらを適切に整理しなければなりません。

デジタル遺品に関連して起こりやすいトラブルとは

   デジタル遺品を遺族が引き継ぐ際、以下のようなトラブルに見舞われることがよくあります。

●デジタル遺品を把握できない
 たとえば、被相続人が誰にも話さずにネット証券で株式投資をしていたり、ネットバンクに口座を
開設して資産を移動していたりすることがあります。スマホやパソコン上にアプリやブックマークな
どの痕跡が残っていない場合、相続人がデジタル遺品の存在を知ることすらできません。

●IDやパスワードを相続人が知らない
 セキュリティ上の観点から、IDやパスワードをメモするなどして保管しているケースは少ないで
しょう。特に金融機関のサービスでは、相続人などがIDやパスワードを突き止められないと、相続
手続きに支障が出ることがあります。

●有料サービスを解約できない
 サブスクリプションサービスなど、一度契約した後は契約が自動更新されるサービスが増えてい
ます。サービスの利用状況や解約に必要な情報がないと、引き落としが続いたり、解約手続きが煩
雑になったりする可能性があります。

 

 これらを防ぐためには、利用しているサービスと解約方法、そのIDやパスワードを紙に書くなど
して保管し、家族に保管場所がわかるようにするなど、所有者本人による対策が重要です。
万が一の事態を想定して、デジタルデータの管理について見直してみるとよいでしょう。

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